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「固溶化熱処理」を参照。
一旦、加熱、保持したものを急冷するもので、常温の水や60~80℃の油で冷やすことが多い。
刃や刃物の焼入れはよく知られているように、硬度、耐磨耗性を得ることができるが、反面脆くなったり、
残留応力が生じ、条件によっては焼割れ、焼曲がりが発生する。
再結晶温度に加熱、保持の後、普通炉冷によりゆっくり冷ます。
目的としては残留応力の除去、材料の軟化、切削性の向上、冷間加工性の改善、結晶組織の調整などである。
また、鋼種、目的により加熱温度と徐冷の方法が変わってくる。
焼準(しょうじゅん)ともいう。
圧延、鋳造、鍛造などで製造された製品内部の残留応力を除いたり粗大化した結晶粒を微細化し、
靭性や機械的性質の改善をはかるものである。
鋼の場合、800~900℃(オーステナイト化温度)まで加熱して大気中で放冷(空冷)する熱処理である。
焼入れ材を適温に再加熱し冷却することを焼戻しという。
焼入れした材料は硬くなりすぎたりもろくなり実用に適さない場合があり、こうした欠点の改善や、
焼入れによって生じた残留応力の除去を目的とした焼入れ処理後の再熱処理といえる。
ゴムやバネは引張ったり変形させても力を加えるのを止めると元に戻る性質がある。
これを弾性といい、この弾性の限界点=「弾性限度」に至るまでは荷重の増加に比例して伸びが発生する
比例部分があり(フックの法則)、この限界点を比例限度という。
そして材料がフックの法則に従う時、比例限度内での垂直方向の荷重(応力σ)と伸び(ひずみε)の比例定数を
縦弾性係数 Eという。
Eが大きい程、同じ荷重に対して伸びは小さくなる。E=σ/ε(kgf/mm2)
溶解温度のこと。結合力の強い金属ほど融けにくく高温となる。
(タングステン3410℃~すず232℃)鉛327℃、亜鉛419℃、アルミ660℃、6/4黄銅905℃、青銅950℃、
銅1083℃、ステンレス1420℃、ニッケル1453℃、鉄1535℃、チタン1668℃