| ア行 | カ行 | サ行 | タ行 | ナ行 | ハ行 | マ行 | ヤ行 | ラ・ワ行 |
材料を包んでまわりの形状・寸法を定めるための成形用金型。絞り加工ではダイ形状の設定がポイントとなります。
WC(タングステンカーバイト)などの粉末にCo(コバルト)を結合剤として添加して成形焼結した合金です。
通常の合金工具鋼の硬さがHV800程度であるのに対して、超硬合金はHV900~1800と極めて硬いので耐摩耗性が
要求される引抜きダイスなどに多用されています。
腐食されにくい性質を耐食性が良いという。普通、鉄はさびやすく、ステンレス、アルミ、伸銅品はさびないと
いわれるが全く腐食しないものは無く、腐食されにくいということである。
腐食には金属組織や内部応力といった内的要因と、溶接や曲げ加工、表面処理などの加工要因、そして温度や湿化、
酸、各種薬品、使用環境などによる外的要因があり、それぞれの要因に対して、あるいは複合的に耐食性が問われる。
液化酸素(液化温度-183℃)、液化窒素(液化温度-196℃)等の環境で使用される際に必要な特性。
一般に低温になると著しく脆くなる傾向があるがSUS304,SUS316のようなオーステナイト系ステンレスは
超低温に於いても靭性の低下が極めて少ない。
-196℃の超低温衝撃値はSUS304、SUS316は118N/cm2と優秀である。
シリコロイDは196N/cm2とSUS304、SUS316よりも優秀である。
高温においても強度があり、酸化しても脆くなりにくい性質のことを耐熱性が良いという。
鋼、ステンレスではSUHと規格されている。
繰り返し荷重に耐える強度のことを言い、「疲れ強さ」で表す。また、疲れ強さを引張強さで割った比率を
疲れ比という。
耐摩耗性は硬さと密接な関係があり、一般に硬度の高いものは耐摩耗性も高いと言える。
耐摩耗性を改善するのは、鋼の場合、C量を増やすかCr、W、Vなどの添加元素を入れる。
熱処理や表面処理により表面硬度を上げる方法もとられる。
多くの非鉄金属は降伏点を示さない為、降伏点のかわり耐力という用語を使う。
これは応力(荷重)を抜いても元に戻らず0.2%の永久伸びが生じたときの応力Wを試験前の材料片の断面積
(mm2)A0で割った値である。N/mm2(kgf/mm2)
金属をたたいて成型すること。小ロット品や単純形状、あるいは大物などは任意に方向や角度を変えて成型する
「自由鍛造(フリー鍛造)」で作られ、一方金型を使って型打ちする「型鍛造」は量産品や、複雑な形状、
小物に利用される。
鋳造品の欠陥のことをいい、ピンホール、巣、湯境、クラック、鋳肌荒れ等がある。鋳造欠陥は材質、砂型、
鋳込温度等の影響により発生する。
溶湯が鋳型に入り凝固するのには良好な湯流れが必要である。特に薄肉、複雑形状であればなおさらである。
シリコロイ鋼はステンレス鋼よりも湯流れが非常に優秀であり、厚さ1mmの薄肉品が可能。
鋼の結晶粒子を微細にして材質を調整し、粘性、靭性を向上させることをいう。
調質には熱調質法と機械的調質法の2種類ある。
不活性ガス雰囲気中で、タングステン電極と母材との間に電流を使ってアークを発生させ、
そのアーク熱により母材及び溶接棒を溶解して接合する方法で、アーク溶接の一種である。
純鉄に各元素を添加することで性能、材質を変化させたもので、鉄が主成分の合金をいう。
鉄合金には鉄、ステンレス、鋳物、特殊鋼等がある。
標準軟鋼(比抵抗1.7241μΩ・cm・20℃)の導電率を100%とした時、同温同体積の物質の比で示したもので
数値の大きいほど伝導性はよい。