| ア行 | カ行 | サ行 | タ行 | ナ行 | ハ行 | マ行 | ヤ行 | ラ・ワ行 |
表面が薄片状に剥がれた、あるいは剥がれかかった傷。素材内の非鉄介在物が起因となり発生する不具合です。
介在物の大きさや板厚・加工度合いによってピンホールや「やぶれ」となり、外観上だけでなく機能的に
致命欠陥となります。
各製鉄メーカーでは、へげの発生を極力抑えるようご尽力されておりますが、発生率"0"は困難を極めます。
目視検査が一般的ですが、渦流探傷や画像による製品の外観検査も可能です。
連続鋳造機で製鋼の際にNa,S,Ca等の混合化合物を添加し、鋼材の品質を安定化させる。
この混合物をパウダーという。
しかし、パウダーは強酸化性でロールやその他の部品の腐食を進行させる原因にもなる。
シリコロイ鋼はパウダーに対しても優秀な特性を示す。
加熱、冷却の繰り返しにより鋼材の表面にクラックが発生する。
連続鋳造機のローラーは時間と共にクラックが大きくなり、さらにパウダーや酸化物が入り、亀甲状になると
剥離が起こりEnd Pointとなる。シリコロイ鋼はヒートクラックが少ない。
密度ともいう。20℃、1cm3の水の重さ1gに対して同温、同体積の物質の重さの比を示す。
引張試験で材料片が降伏点、耐力を越えさらに大きな荷重に耐えたとし、その時の最大荷重Wmax(Nまたはkgf)
を試験前の断面積A0(mm2)で割った値を引張強さという。
また一般的に引張強さが大きくなると、硬さ(硬度)も増してくる。
引張強さ=Wmax/A0(N/mm2またはkgf/mm2)
長さ1cm、断面積1cm3の物質の電気抵抗をいう。
また、この電気抵抗の逆数を、比伝導度または導電率という。一般に高温となるほど抵抗は増す(μΩ/cm)
1gの物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量をいう(cal/g℃)
金属の上に溶接を行い、金属表面の硬度を向上させる為に用いる溶接材料。
C系硬化肉盛材やNi,Cr,Mo,Co,W,B,V等の元素を組合せて各種目的に合わせた溶接材料がある。
押込み硬さで、対角面136℃のダイヤモンド四角錐圧支を用い、試験面にピラミッド形のくぼみをつける。
このときの荷重を、くぼみの対角線平均長さから求めた表面積で割った値で示す。
棒、管、線用の主に円柱形の鋳塊のこと。厚い板状のスラブ、ケークと区別されている。
鋳造などの場合、溶湯中に吸収されるガスが凝固過程で放出されるために発生する小さな気孔をピンホールという。
体心立方格子のα鉄に最大0.02%の炭素(C)が固溶した固溶体をフェライトという。
フェライトは鉄鋼組織中一番軟らかく、延性も大きく、常温では磁性体である。
フェライトの欠点は腐食(さび)しやすい点である。
ただ、フェライト系ステンレスは多量のCrをいれることにより、耐食性はオーステナイト系、フェライト系、
マルテンサイト系ステンレスの順で良好であり、加工性と溶接性に優れている。
ただし、焼入硬化性は無い。また、フェライト系ステンレスも強磁性体である。
腐食の進行度を確認する為に鋼材をある環境下で一定時間、一定温度の下で曝し、鋼材の試験前後の減量を
定量的に測定する。この減量のことを腐食減量という。
連続鋳造機に使用するローラーで水冷式銅鋳型のすぐ下部にあるローラーの事。
連続鋳造機に使用するローラーの中で最も過酷な環境である。
特に耐熱性、耐食性、耐摩耗性、高強度、耐ヒートクラック性、非磁性が求められる。
この場合、シリコロイDが最も有効である。
押込み硬さで直径Dmmの球圧支を用いて試験面に球状のくぼみをつける。
このときの荷重をくぼみの直径から求めたくぼみの表面積でわった値で示す。