| ア行 | カ行 | サ行 | タ行 | ナ行 | ハ行 | マ行 | ヤ行 | ラ・ワ行 |
「ひずみ硬化」とも言います。
特に冷間加工において塑性変形によるひずみの増大により変形抵抗(硬さ)が増加する現象。
結晶の細かさは、一般には単位面積中にある結晶の数、または平均の結晶粒径で表され、これを結晶粒度と
言っています。
一般に金属は急冷するとほど、多数の核ができて結晶が成長する余裕がなくなるため微粒となり、
徐冷するほど核の生成が少なく粗粒となります。
結晶粒度を表す指標として、ある面積の中に存在する結晶の数から換算する結晶粒度番号があります。
結晶粒径が小さいほど結晶粒度番号は大きくなります。
ステンレス、金属(製品)の表面を物理的に磨くことをいいます。
バフ研磨やバレル研磨、薬品などで表面を磨く化学研磨があります。
光沢のある金属表面を保つために行う焼鈍です。
真空、不活性気体中または還元性雰囲気で焼鈍して、表面の酸化脱炭を防ぎます。
合金中の溶質元素を均一に固溶化(溶け込ませる)ための熱処理。「溶体化処理」とも言います。
オーステナイト系ステンレスの場合、処理温度は1,000℃~1,100℃前後で、熱間圧延中に析出したクロムの
炭化物や窒化物を固溶させて均一なオーステナイトにします。
加工硬化を取り除いて軟化させる場合も同じ熱処理をします。
ある金属が他の金属上を移動するとき、金属表面が不完全潤滑のとき摩擦熱によって溶着してしまうことをいう。
「物体の硬さはとは、これを他の物体をもって押しつけるとき、その物体の変形に対する抵抗力の大きさをもって
規定する」との定義であるが実際には「ブリネル硬さ HB」「ショア硬さ HS」「ロックウェル硬さ HRC」
「ビッカース硬さ HV」の値で比較して硬さを知ることになる。一般に硬い材料は強さや耐摩耗性が大きく、
伸びや絞りが小さい。
また、HB、HS、HRC、HVの相関はかたさ換算表で確認するが、大体の目安は以下の様になる。
HV≒HB、HS≒HB / 10+12、HS≒HRC+15 → 硬度
材料の機械的性質の中で硬さを調べる試験で、押込み硬さ(HB ブリネル硬さ、HV ビッカース硬さ、
HRC ロックウェル硬さ)などがあり、反発硬さ(HS ショア硬さ)の2種類に区分けされる。
引張強さや靭性と同義語。材料の強さと靭性を合わせ有する性質の優劣をあらわす用語。
→ 引張強さ、靭性
金属同士の摩擦により摩減が起こることをいう。回転、振動、硬度、熱間等の環境が寿命に大きな影響を与える。
金属は多くの微少の結晶からできている多結晶体である。そしてその結晶の一つ一つを結晶粒という。
この結晶粒の境を結晶粒界といい不純物が集まりやすく「粒界腐食」など腐食されやすい場所である。
金属の結晶粒の大きさは0.01~0.1mmぐらいである。
結晶粒が粗いと強度(引張り強さ、伸び、衝撃値)が低い。
結晶粒は溶融金属を冷却する時、遅いと結晶が粗くなり、強度がないため鋼材としては使用できない。
この時850℃以上に再度加熱して急冷したり、鍛造する事により結晶粒を細かくすることにより強靭性材として
使われる。
i(珪素)の成分が高い合金のこと。
ステンレスの中ではシリコロイ鋼が4.5%と高い。ステンレスのほとんどは1.0%以下である。
ステンレスの中でもSUSXM15J1は3.0~5.0%であるがCが0.08%と高い。
シリコロイ鋼の特徴はSiが4.5%と高く、Cが0.02%以下と低いことに起因する。
すきま腐食の一種であり、「点食」ともいう。
アルミやステンレスの不動態被膜面が有機物などの異物が接触している箇所で、あるいは塩素イオンの溶液中で、
主に中性付近の塩素イオンが吸着して部分的に被膜が破壊されて内部に浸透する腐食である。