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焼鈍、焼なましのことです。「焼鈍」を参照してください。
塩化ナトリウムを利用した促進腐食試験法です。
金属材料又はメッキなどの表面処理をした金属材料を一定条件の塩水噴霧にあて、耐食性を評価する試験方法です。
JIS Z2371では、35度に設定した試験槽内に金属片を入れ、5%(±1%)の塩化ナトリウムを一定時間噴霧します。
その後、金属片の耐食および腐食性を評価します。
材料の表面または内部のある面にかかっている力をその面積で割ったもの。単位面積当たりの力。
鋳造、溶接、塑性加工、機械加工などによって生じた残留応力の除去を目的とした熱処理です。
「時期割れ」または「置き割れ」とも言います。特定の腐食環境下で、引張応力がかかった金属材料が、
腐食環境にない場合よりも低い応力で、ある時間後に脆性的に破断する現象。
主に合金でみられ、材料、腐食環境、引張応力の3要因がそろうと発生します。
深絞り製品の応力腐食割れの例として、塩素雰囲気におけるステンレスやアンモニア雰囲気における真鍮の割れが
あります。応力腐食割れ対策としては、応力除去焼鈍や表面処理を施すことが効果的です。
オーステナイト系ステンレスは、一般的に耐食性、加工性、溶接性に優れ、各種用途に広く使用されています。
代表鋼種は18%Cr(クロム)-8%Ni(ニッケル)のSUS304で、18-8ステンレスと呼ばれています。
固溶化熱処理を行った状態で、高いじん性と延性を有し、普通鋼と比較して引張り強さが高く伸びも大きいです。
深絞り加工用としてSUS304、SUS304L、SUS305、SUS316Lなどが使用されています。
L材(ローカーボン材)であるSUS304Lは、時期割れ感受性が低く、深絞り加工に向いた素材です。
- 性質 -
オーステナイトは非磁性体ですが、冷間加工することによって組織がマルテンサト変態化して磁性を帯びます。
加工硬化は、非常に大きく、2種類のメカニズムから構成されています。一つはオーステナイト自身の硬化で、
もう一つは加工誘起マルテンサイト変態による硬化です。
マルテンサイト変態化のしやすさは鋼種によって異なり、変態量が大きいほど硬度及び磁性は増します。
- 体系 -
SUS300シリーズ:Fe-Cr-Ni系合金、非磁性
「肌荒れ」とも言います。曲げ、絞りなどの板成形により発生する金属表面の荒れ。
素材の結晶粒径が大きくなると肌荒れは増大します。
表面状態がオレンジの皮のように見えることから、オレンジピールと呼ばれています。
精練を終了した溶湯を鋳型に注入してできた鋳塊のこと。
そして、熱間圧延や熱間押出の為に、スラブ、ビレットに分塊される。
面心立方格子のγ鉄に炭素(C)を最大2.1%まで固溶した固溶体組織で、727℃以上の高温で安定な組織であり、
通常、常温では存在しない。しかし、オーステナイト生成元素のNi、Mnを多量に固溶すると常温に於いても
ハチの巣のような六角形の結晶粒を示すオーステナイト組織が得られる。